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活動報告

【世田谷区 ひとり暮らし K様 男性】

ケアマネジャーさんから「ご本人の様子を見ながら必要な支援をしてほしい」というご依頼。K様と初めてお会いした際、覇気がなく活動的でないご様子が伺えました。当初は寝ている時間も多いようで、お部屋の中も散らかっている状態でした。お話を伺う中で、数年前に奥様を不慮の事故で亡くし、その責任を深く感じていることがわかりました。表情も暗くネガティブな言葉も多い印象でした。「早く妻の元に行きたい」と・・・。

K様はお子様、身寄りがおらず、その様なご状況が更にに孤独感を感じさせているのではないかと感じました。

しかし、K様はご家族はいませんが、古くから仲の良いご友人が遠方におり、毎日のように電話をしているとのことでした。私が関わり始めた頃、ちょうどそのご友人が泊まりに来られており、K様は私にご友人を「私の弟なんです」と紹介していただきました。

その言葉を聞き、K様は“家族”のような温もりを求めているのだと感じました。そこから私は“家族”のような関わりを意識し、ご本人からは「毎日電話してほしい」と言われ、毎日電話をかけました。そこからはK様とお買い物や食事も行き、ご自宅でも食事をいただきました。病院受診やネットショッピングの代行、時には冷蔵庫も買いに行きました。ご高齢者には大変難しい粗大ゴミの処理も行いました。私が想像する孫のように・・・。そんなサービスを繰り返しているうちにK様からは「あなたがいると落ち着くんだよ」「孫のようだ」というお言葉をいただき、少しでも家族のような存在に感じてもらえたのではないかと思います。

 

K様は、人と人との繋がりを通して、みるみるうちに活気を取り戻してきたご様子でした。今ではお買い物や病院受診はご自分で行けるようになり、こちらからお電話をしても「なんで電話してきたの?」というくらいの雰囲気です(笑)。少し寂しいですが、K様の自立支援を促せたことは介護職として仕事冥利に尽きます。

【目黒区 ひとり暮らし 女性 認知症】

 

1月後半から2月中旬にかけて、新型コロナウイルスに罹患したご利用者様の対応をしました。ご利用者様は週一回の定期利用で、以前から当サービスをご利用していただいています。通っているデイサービスでクラスターが発生し、濃厚接触者には該当しないということでしたが罹患していました。もちろんデイサービスは休止で訪問介護もコロナ陽性者の対応ができないということで休止となりました。通所介護サービスも訪問介護サービスも利用できない状況に陥り、又ご親族様は遠方で日々の生活を支えることは難しい状況でした。加えて、ご本人様は認知症を患っており身体的には不自由はないですが、手助けがないと生活することはできません。症状は軽症でしたが、ご高齢ということもあり重症化のリスクも高い状況で、まさに八方塞がり・・・

 

そんな中、私はご利用者様の療養期間の支援をすることを決意しました。もちろん、自分自身も「感染してしまうのではないか」という恐怖心はなかったと言えば嘘になりますが、そんな恐怖心よりも「どうにかしないと」という使命感が湧き上がっていました。とは言っても、他のお客様のサービスもあります。万全の感染予防対策(予防着の着用・定期的な検査等)をしてるとはいえ、その期間は、きちんと説明をした上でこちらからサービスのキャンセルを申し出たり、お客様了承のもとサービスをご利用して頂いたりと最大限調整しました。

 

ご親族様が遠方にいて対応できない今回のケースでは「自分がキーパーソンになるんだ」くらいの気持ちを持ちました。ご親族様と密に連絡を取りながら、ケアマネジャー様・お医者様とも連携を取り合い、チームケアの甲斐もあって、利用者様の状態も寛解に向かっていきました。自分自身も罹患することなく療養期間の支援を終えることができました。

 

お客様に介護サービスをご利用していただくということは、お客様の人生の最期を左右するということだと思っています。人生の最期をどのように過ごしていくか、私たちのケア一つで変わっていきます。

そんな人生の最期をかけてサービスをご利用してくださるお客様に対して、私自身も“命をかけて”“身を削って”サービスを提供していくことの必要性を改めて考えさせられました。

【大田区 ひとり暮らし 女性  お散歩の付き添い支援・その他生活の支援】

 

ケアマネさんよりご依頼。ご利用者様は不定愁訴がある方でした。身体の不調から、しばしば介護サービスのキャンセルや受けているサービス・担当スタッフが気に入らないと交代を要求する方でした。逆に私はその様な時の方が燃えるタイプです(笑)。

話してみると、とにかく「超」が付くほどマシンガントーク!本当にこちらから話す隙がなく、圧倒されっぱなしでした(笑)。お話が好きなのでしょうね。気持ちよくお話してくれればそれでOKです!

誰かと話してる時は身体の調子が良いようで、不定愁訴は孤独感や寂しさから来るものが大きいと感じました。「病は気から」という言葉があるように、健康を保つためには心を整えていくことは非常に大切ですね。

私たちの仕事は、お年寄りの生活を支えるのはもちろんのこと、心を支えていくことがとても重要だと考えます。それは介護保険・介護保険外等関係なく、対人援助の醍醐味です。私も”お年寄りの心の拠り所になれる存在であり続けたい”と強く思いました。

 

その方の心の拠り所は韓国のイケメン俳優「イ・ビョンホン」ですが・・・(悲)

●目黒区 ひとり暮らし 女性 【都内の神社に連れて行って欲しいとのご依頼】

 

 

 

ご家族様が祀られている〇〇神社に参拝。体が思うように動かなくなってからはなかなか足を運べなくなり、約7年ぶりの参拝とのことでした。本殿に上がって参拝する「正式参拝」という方法でご家族様を偲びました。参拝中の涙が、私たちには理解できないほど辛い経験をされてきたことを物語っていました。

終戦から今年で76年。戦争がないこの平和な世界に生まれたことは本当にありがたいことです。今の日本があるのは、今の自分がいるのは、戦争を経験してきた方々のおかげであることを改めて考えることができました。とても貴重な経験をさせていただきました。

 

● 世田谷区 女性 ケアマネジャー様よりお部屋の片付けをしてほしいとのご依頼

 

 言い方は失礼ですが、いわゆる「ゴミ屋敷」の片付けのご依頼。その方は認知症を患っており、介入拒否が強く行政から依頼を受けたケースとのことでした。お部屋にはコバエ、ゴキブリ、クモなどが発生しており、部屋中に生ゴミ臭がただよっている状態でした。

 初回訪問。ケアマネジャー様が先に訪問してくれていたため、容易に顔合わせができました。片付けについては若干の拒否がみられましたが、お話をしていくうちに拒否もみられなくなり、片付けを実施することができました。2回目の訪問も同様の流れで片付け成功。「意外とイケるな」それが正直な気持ちでした。

 しかし、認知症ということもあり、次回お伺いした時に覚えていないかもしれない・・・そう思った私は接触頻度を増やすために、ホワイトボードに名刺を貼り付け、携帯番号と「毎週〇曜日にお伺いします」「次回〇月〇日にお伺いします」という文言を記載してお渡ししました。又、時間がある時は連日お家にお伺いしました(インターフォン越しに断れ続けましたが)。拒否される確率をいかにして少なくできるか考えた結果の行動でした。

 そして、3回目のサービス提供日。ケアマネジャー様が不在の訪問は初めてです。・・・結果は、あれこれと理由をつけられて断られてしまい撃沈。私にはインターフォンを突破できる力はありませんでした。と同時に、ケアマネジャー様のコミュニケーション能力の高さに驚き、経験の差を痛感いたしました。人との関係づくりというものには近道はなく、コツコツと遠回りしていくことが一番の近道かもしれません。

 今回の作戦は失敗に終わりましたが、ご利用者様が「どうしたら納得してくれるか」を考えていくことが、認知症ケアの醍醐味だと思っています。今後も信頼を得られるように精進していきます。

 

 

 

●目黒区 ひとり暮らし 女性  【庭の木を切って欲しいというご依頼】

 

 

 

ご挨拶を兼ねて下見を実施しました。木というより「枝」を切るくらいのイメージでしたが、割と大きめな木でした。それに加え、野球ボールくらいの蜂の巣がありました。

木を切る分には容易な作業でしたが、細かくして処分する作業が大変でした。ノコギリで切ると途方もない時間がかかりそうでしたので、電動ノコギリを持参し細かく切りました。怪我をすることも蜂に刺されることもなく、2時間で無事終了。

こういった介護とは かけ離れた作業でも、お気軽にご利用いただけるのが当サービスの強みであります。基本的にお仕事依頼をお断りすることはございません。お困りの方いましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

Before

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​→

After

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切った後の様子

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